借金大国日本

なぜ日本国債は暴落しないのか、安全資産と言われる円とは、謎が一杯。

借金大国日本

日本の国債残高は、1000兆円を超えて増え続けています。
ユーロ圏では、国債残高の多かったギリシャ国債が暴落しましたが、日本はこれだけ借金があるにも関わらず暴落しないのか?
色々な理由が考えられます。

 

一番大きいのが「買う人がいるから」です。
みんなが買うから怖くないということでしょう。こう言ってしまうと定性的になってしまいますので、少し考えてみましょう。
・皆さんが銀行に預けている預金などで大方の国債を買えてしまうこと。
 日本国債の多くは国内勢が購入しています。ギリシャ国債は海外勢が保有する割合が高く、
 債務危機のときは、海外勢が我先にと売りを浴びせましたが買い手不在で暴落に拍車をかけました。
・経常収支が黒字であること
 日本から出ていく資産より、入ってくる資産のが多いため、経常収支面だけでいえば円債は強い
 ことになりますので、国債価値が上がります。
・ヘッジファンドの標的になり難い
 GDP世界第3位、外貨準備高も多い国の債権を標的にして利益を出すのは容易ではありません。
 ”少なくとも今は”他に収益を上げる方法もありますので、リスクを冒してまで標的にしません。

 

では、この先も安心かというと決してそんなことはありません。いくつか例をあげてみましょう。
・財政規律の乱れ(国債の乱発、財政ファイナンスによる円債の信用失墜)
・人口減少に伴う預金残高の低下(金融機関の買い余力の低下)

 

デフレ下では、税収が増えにくいため残高を減らすのは困難です。
アベノミクス、日銀政策が成功して経済の好循環を達成し、将来にわたり経済発展できる国を望みます。

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