リーマンショックからの値動きと今後の予想
いくつ先はどうなる
スイスフランショック
破産もあり得る大変動
スイス中央銀行は、自国フランの上昇の抑えるため、2011年9月から維持してきた、1ユーロ1.20スイスフランを上限とする無制限の介入をおこっていくという為替方針を2015年1月15日に突然撤廃するとと、政策金利を
−0.75%に引き下げることを発表しました。
その結果、スイスフランは過去に例を見ない変動となり、市場を混乱させました。
暴騰したレートは次のとおり。
ユーロ/フラン 1.20 → 0.90(3000pips)
円 /フラン 115 → 161 (4600pips)
右の日足チャートでは、1日の値動きは次のとおりですが、なぜ上記と違う結果になるかというと、FX取引は業者との店頭取引であり、共通のレートがないため業者によって取引レートが異なるからです。
ユーロ/フラン 1.20 → 0.97(2300pips)
円 /フラン 114 → 139 (2500pips)
円/フランの破壊力は強烈で、フランの売建玉を持っていた方は相当な被害を受けた方もいたかもしれません。
ユーロに比べ円の変動が大きいのは、取引量に関係すると考えられます。
このような暴騰に備え、損切りラインを設けて設定しておけば大丈夫と思う方もいるかもしれませんが、大量の注文で板が合わないときは約定しないので損切りが機能しません。このときのFX業者レートの一例では114円から120円に上昇し、それから20円程度の窓(取引が成立しない)を開けています。
長年スイス中央銀行が1.20を維持する政策をしてきたのでフランを売っていた方は、突然梯子を外され大損することになりました。
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