売買のタイミング

後からあの時はこうすれば良かったと、タラレバを言っても仕方ありません。自分で納得できるトレードをしましょう。

売買のタイミングを正確に予測することはできません。
もし、できるとしたら某映画にあったように巨万の富を簡単に築けるでしょう。

 

古くからの格言、ことわざには、学ぶべきものがたくさんあります。その中で特に参考になるものを紹介します。

 

<頭と尻尾はくれてやれ>
投資の心構えの格言で誰も相場の天井と底は分からない。欲張らずにほどほどの利益で我慢しなさいということです。

 

<利食い千人力>
建玉以上に難しいのが利益を確定するタイミングです。利益がでているともっと儲かるかもしれないという心理が働きます。
しかし、いくら利益がでているといってもそれは、評価益であって、確定したものではありません。利益確定のタイミングを逃し含み益が、含み損になるまで持ち続けてしまったということは珍しいことではありません。利益があるうちに利食いしろという戒めです。

 

 

そのため、この項目は参考知識として活かしていただければ幸いです。

テクニカル分析

今の市場の動きから将来を予想することです。
色々な種類がありますが、どれも一長一短で、これだというお勧めはありません。
テクニカル指標には各々特徴があり、統計学、フィボナッチ数などの理論を用いたものがあります。
トレーダーは多かれ少なかれチャートを見ながら建玉する時期を狙っていると考えられます。
そのため、多くの人が利用するものを使うのが良いかもしれません。

 

筆者は、支持線、抵抗線を意識したトレードをするのでフィボナッチを参考にしています。
他にメジャーなものとしては一目均衡表があります。

支持線・抵抗線・節目

あるレート帯になると急にそれまでの動きが重くなったり、跳ね返されたりするときがあります。
これが支持線・抵抗線です。では、なぜこれができるかというと前日の高値・安値だったり長期スパンで見たときにフィボナッチの節目だったりします。
節目とは、達成感と言っても良いかもしれません。例えば長らくドル円は100円を超えていませんでした。そのため100円を超えるまでは何回も跳ね返されたりしました。
この支持線・抵抗線は、一度抜けると今度は反対に作用するときがありますので覚えておくと良いでしょう。

時間軸を変えて相場の動きを見る

直ぐに利益を期待して短時間のチャートだけを見てトレードするのは危険です(木を見て森を見ず)。
必ず長期的な視点から相場全体がどの方向に動いているか見ることが大切です。この確認をすると損切りする割合も少なくなります。
これは、トレンドに乗ることが重要ということです。

実践

さて、次のチャートは2015年11月18日に123.748円の安値を付けたドル円の日足とフィボナッチチャートです。
(フィナボッチは相場が反転したときにどこまで戻せるか予測する手法の一つです)
終値は、赤丸の111.60円です。
このチャートを見て皆さんはどのように予想するでしょうか。

 

まず注目するのは、全体が右下がりの円高傾向にあるということです。
次の注目点はDE間のボックスであることです。
・今後もボックスで推移すると予想すればE付近で円を売りD付近で買い戻します。
・動きを見てからエントリーするならボックスを抜けた方向に建玉します。
 (DEを明確に抜けたときにエントリー)

 

では、いつ決済をすれば良いかという最大の課題があります。
今回は、Dを上抜け(反転し円安)したと仮定したときの決済のタイミングは次の順となります。
・Cの価格帯(フィボナッチの38.2%)
・@の価格帯(過去に揉み合っていること及びフィボナッチ50%があるため強い円買いが予想される)
・Bの価格帯(@の上限及びフィボナッチの61.8%)
・Aの価格帯(直近の高値)
 このAは他に比べ色々な分析ができます。相場の動きを波動として分析する手法「エリオット波動」
 というのがあります。
 波動の理論によれば波動の方向性が変わらないときは直近の高値を超えないという理論があり
 ます。そのためAを超えることはエリオットの波動からすればないことになります。
・Aを超えたら次は起点(100%戻し)までの戻しが視野に入ります。
・起点を超えてそのまま円安になるようでしたらさらに広い期間のチャートで分析します。

 

今回は日足チャートを元にしましたが、他の時間軸チャートでも同じです。

 

売買のタイミング

≪スポンサーリンク≫