大切な資金を運用するわけですから、冷静、沈着にトレードすることが大切です。
相場の格言で、「仕掛けは処女のごとく、手仕舞いは脱兎の如し」というのがあります。FXトレードに置き換えると建玉するときはタイミングを見計らって慎重にする。仕手舞うときは迷いや欲を捨てて一気にすることです。しかし、なかなかできないのです。
⇒もしかしたら反転して損失を取り戻せるのではないか。
⇒もっと利益が出るのではないか。
そうこうしているうちに損失の拡大や利益が減少してしまうこともよくあることです。
実際にトレードすると直ぐに人のは弱いものと気づくことでしょう。
損失が出てるときに耐えられないようであればFXトレードには向いていません。
資金に余裕がない場合は、最大の損失を1/3に抑えるのが良いとも言われています。それは、すべてを失ってしまうともう挽回ができないからです。
次のことは大切なことですから特に注意してください。
○身の丈に合ったトレードをすること
・生活費や借金などでおこなわない(気持ちに余裕がないとダメ)。
○眠れないようなトレードはしない
・建玉が大きく、損失が出ているとレートの動きが気になって寝るどころではありません。
○車の運転中や仕事中にトレードをしない
・上記と同じにレートの動きが気になって集中できません。
○自分のトレードスタイルを決める
・トレード期間(短期、中期、長期)によって目標とする損益が変わる。
○売買損益のルールを決める
・利益、損失がどの程度になったら決済するか予め決める。
値動きの強さによっては随時見直しも良いと考えていますが、損失のときは注意が必要です。
損切りは一切しないという方もいますが、筆者は一定範囲を超えたら迷わず切ります。
また、ナンピンとい手法もありますが、証拠金に余裕がない場合はお勧めできません。
ナンピンの失敗は損失の更なる拡大になります。
・株式の現物ならば株券が紙屑(今は電子ですが)にならない限り将来取り戻せる
かもしれませんが、FXはレバレッジがかかっているので建玉を維持できるとは限りません。
また、金利の高い通貨を売っている場合は、スワップ金利も毎日加算されることになります。
FXの取引業者を選ぶポイントは、スプレッドの幅は大きなウエイトを占めますが、それ以上に取引の安定性と約定率が重要です。
トレードしたいときにできずに儲け損なったならまだ良いですが、損切りができずに損失が拡大してしまった場合などは目も当てられません。
2016年3月17日に、事件がおきました。その日は米ドル/円H112.9、L110.6の値動きだったのですが103円台の間違ったレートを0.2秒間配信したとのことです。証拠金の状況では、維持できずに強制ロスカットも発生したはずです。
(誤配信にで約定したものは、その後トレーダーの不利益にならないように対応したようです。)
あまりにもレートが、かけ離れていたため誰でも分かりますが、仮に数銭だったらどうでしょう。
トレーダーは気が付かないかもしれませんし、業者も不具合を認めるとも限りません。
また、配信されるレートは公平と思いたいのですが、業者との店頭取引のため確かめるのは難しいでしょう。
スプレッドが狭いと宣伝していても、ストリーミング注文(ある値段で注文しその結果、約定したか否かの取引)で約定しないとか、成り行き注文で思った以上に約定が不利になることもあるでしょう。
※値動きが激しいときなどはストリーミング注文が成立し難いときがあります。
同様に成り行きも意図しない約定になることもあります。
無いと考えたいのですが、業者の利益ためにスプレッドを意図的に開いて損切りを誘発するということもあるかもしれません。
そのため、信頼のおける業者を選ぶことが大切です。
注文方法が多彩であればチャンスを活かせたり、リスク回避にもなります。
注文方法 |
内容 |
---|---|
成行 | レートを指定せず売買をおこなう。 |
指値 | レートを指定し、その条件になったら注文が執行される。 |
逆指値 |
指値注文と同様に、その条件になったら注文が執行される。 |
オーシーオー | 指値注文と逆指値注文の注文を同時におこない、何れかの条件を満たした方の注文が執行される。 |
イフダン | 新規注文と同時に決済の注文もすること。 |
ストップリミット | トリガー価格と指値を設定し、トリガーの条件を満たしたら指値注文が執行される。 |
ストリーミング |
リアルタイムでレートを更新し、トレーダーが手動で注文したときに執行される。 |
トレール | 予め設定した逆指値注文をレートの変動によって自動的に変更する。 |
スワップ金利狙いで金利の高い新興国通貨を買いたいとう気持ちは分かりますが、金利が高いのには理由があります。
その理由は、通貨価値の維持、インフレ防止のためなどであり、これら要因は何れは貨幣価値の低下につながるおそれがあります。
また、取引量が少ないことも多く急な値動きをするときがあります。さらに、その国の情報が少ないこともリスクです。
例えば、アメリカのニュースはテレビ、新聞、インターネットなどで盛んに報道されますが、新興国は滅多にないですよね。そのため個人と投資会社とでは情報の差が大きく、個人が気づいたときには既に遅いという事態になりかねません。
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